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ホームページをAIの学習に使わせたくない意思を、共通の書き方で示せる取り組みに、OpenAIが対応を発表

公開:2026年11月01日 / 編集:合同会社プラスタ

OpenAIが2026年10月30日、ホームページの運営者がrobots.txtに書く、AIの学習に関する共通の目印を尊重すると発表。これまでの書き方との違い、実装の時期、今あるGPTBotなどの設定、運営者が今のうちに決めておくことを紹介します。

ホームページの入口に置かれた一枚の案内札を、何台もの巡回ロボットが同じように読んでいる様子のイメージ
AI生成のイメージイラストです。

この記事で分かること

  • AIの学習に関する意思を、複数の会社へまとめて伝える共通の書き方とは何か
  • OpenAIが対応する時期と、今ある設定(GPTBotなど)はどうなるか
  • ホームページの運営者が、今のうちに決めておくこと

OpenAIは2026年10月30日、ホームページの運営者がrobots.txtに書く、AIの学習に関する共通の目印を、同社も尊重すると発表しました。robots.txtは、ホームページの入口に置く、巡回プログラム(ロボット)への案内ファイルです。自社のホームページをAIの学習に使わせたくない運営者にとって、会社ごとに書き分ける手間が減る可能性のある発表です。

発表された内容

OpenAIの発表で分かることは、次のとおりです。

  • OpenAIは、robots.txtに書かれた共通の目印(シグナル)を尊重します。この目印は、ホームページの内容を、生成AIの基盤モデルの学習に使ってよいかどうかについての、運営者の意思を示すものです。
  • これまでは、運営者がAIの提供会社ごとに巡回プログラムの名前を調べ、会社ごとに別々の規則を書いて管理していました。共通の目印があれば、同じ意思を、対応する複数の会社へまとめて伝えられます。
  • この取り組みは自主的なものです。従うかどうかは、各社の判断です。
  • OpenAIは、この目印への対応を今後数か月で実装するとしています。実装の詳細は、そのときに改めて発表されます。
  • 新しい目印は、既存の設定に置き換わるものではありません。今あるrobots.txtでの巡回の制御も、引き続き有効で、尊重されます。
  • この目印は、インターネットの標準を話し合うIETFの「AI Preferences」作業グループの議論をもとにしています。OpenAIは、ほかのAI提供会社にも、この目印を尊重するよう呼びかけています。

共通の書き方の中身

OpenAIの発表が共通の目印として示しているのは、IETFに提出された草案(Internet-Draft)です。草案は個人の提出で、IETFが承認した規格ではなく、今後変わることがあります。

草案では、いつものrobots.txtと同じ書き方で、__usage_ai-training という名前を「User-Agent」の行に書きます。これが、AIの学習に関する意思を示す目印の名前です。

User-Agent: __usage_ai-training
Disallow: /
Allow: /press-kit/

この例は、「サイト全体は、AIの学習に使わないでほしい。ただし /press-kit/ 以下は、使ってよい」という意思を示します。道順を「禁止」「許可」の形で書く、これまでのrobots.txtと同じ形です。

草案には、次のことも書かれています。

  • 全員向けの書き方(User-Agent: *)は、この目印としては読まれません。目印の名前を、はっきり書いた場合だけ、意思として読まれます。
  • この目印は、巡回そのものを止めるための指示ではありません。 巡回を制限したい場合は、これまでどおり、巡回プログラムごとの規則を書きます。
  • この目印を知らない巡回プログラムは、これまでと同じように動きます。

今ある設定はどうなるか

OpenAIは、現在も、巡回プログラムごとの設定を用意しています。公式の説明ページでは、次のように分けています。

巡回プログラム役割
GPTBotOpenAIの生成AIの基盤モデルの学習に使うかもしれない内容を集める。禁止すると、サイトの内容を学習に使わないでほしいという意思になる
OAI-SearchBotChatGPTの検索機能の結果にサイトを表示するためのもの。許可していないサイトは、検索の回答には出ない

この2つは、それぞれ独立して設定できます。 たとえば、OAI-SearchBotを許可して検索結果に出しながら、GPTBotを禁止して、学習には使わないでほしいという意思を示せます。共通の目印の対応が始まっても、これらの設定は引き続き有効だと、発表されています。

ホームページの運営者が、今のうちに決めておくこと

OpenAIの対応は、今後数か月での実装予定なので、今すぐ書き換える必要はありません。 そのうえで、次の3点は、今のうちに決めておけます。

  • 自社のホームページの文章を、AIの学習に使われてよいか、使われたくないかを決める。 公開しているサービス説明、お知らせ、ブログなど、種類ごとに考えが違うなら、分けて決めます。
  • 検索結果やAIの回答に出ることと、学習に使われることを、分けて考える。 ChatGPTの検索結果に出したいが、学習には使われたくない、という組み合わせもあります。上の表のように、設定は別々です。
  • robots.txtを、誰が管理しているかを確認する。 ホームページを作った会社、サーバーの管理画面、更新を任せている人のいずれかが管理していることが多く、確認しないと、決めたことを反映できません。自社のrobots.txtは、ホームページのアドレスの末尾に /robots.txt を付けると、ブラウザーで見られます。

robots.txtに書く内容は、実装の詳細が発表されてから、決めた方針に合わせて見直します。この目印を尊重するかどうかは各社の判断なので、書いてあっても、すべての会社が従うとは限りません。 公開してよくない内容は、robots.txtではなく、そもそも公開しない、またはパスワードで守る、という方法で扱います。

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