AI活用・業務改善

見積書の項目の説明文をAIで作るときのコツ

公開:2026年11月07日 / 編集:合同会社プラスタ

「初期設定費」「保守費」のような見積項目の名前だけでは、お客様は何にお金がかかるのか分かりません。AIで説明文を作るときに、行う作業、手元に残るもの、含まないことを分けて伝える依頼文と、仕上がりの確かめ方を紹介します。

見積書の各項目から、行う作業と、お客様が受け取るものへ線が伸びている様子を表したイメージ
AI生成のイメージイラストです。

この記事で分かること

  • 項目名だけの見積書が、お客様に伝わりにくい理由
  • 作業・納品物・含まないことを分けて伝える依頼文
  • AIで作った説明文の確認と、説明できない項目の扱い

見積書の項目ごとの説明文を、AIで作る方法を紹介します。用意するのは、見積書の項目名と金額、そして各項目で行う作業、お客様に渡すもの、含まないことのメモです。作った説明文は、送る前に確かめます。

項目名だけの見積書は、何の費用か伝わらない

「初期設定費 60,000円」と書かれていても、お客様には、何を設定する費用なのか、設定のあとに何が手元に残るのかが分かりません。分からない項目は、金額が高く見えたり、「本当に必要なのか」という質問につながったりします。

項目名は、作る側の仕事の呼び方です。説明文では、お客様の言葉で、作業と受け取るものを分けて伝えます。

見積項目の整理表

AIで説明文を作る前に、項目ごとに次の表を埋めます。次の表は、業務用ソフトの導入の例です。

項目名行う作業お客様の手元に残るもの含まないこと
初期設定費ソフトを事務所のパソコンに入れ、会社名や税率などの基本設定をする使い始められる状態のソフト過去のデータの入力
操作説明事務所で、毎日使う画面の操作を一緒に確認する操作の手順を書いた紙1枚新しく入った人への追加の説明
月額保守問い合わせを受け付け、不具合があれば原因を調べる困ったときの連絡先機能の追加

この表の「含まないこと」の列が空欄の項目は、説明文を作る前に、含まないことを決めます。含まないことが決まっていない項目は、お客様との間で範囲の食い違いが起きやすいからです。

AIで説明文を作る依頼文

表の1行を、そのまま次の依頼文に入れます。

次の見積項目について、お客様に送る見積書に添える説明文を作成してください。

条件
- 読み手は、ITに詳しくない会社の経営者です。
- 「行う作業」と「お客様の手元に残るもの」を、別の文に分けて書いてください。
- 「含まないこと」は、最後の文で必ず書いてください。
- 金額、日数、効果の数字は、以下に書いたもの以外は書かないでください。
- 専門用語は使わず、使う場合は短い言い換えを添えてください。
- 以下に書かれていない内容が必要だと思ったら、書かずに質問してください。

項目名:初期設定費(60,000円)
行う作業:ソフトを事務所のパソコンに入れ、会社名や税率などの基本設定をする
お客様の手元に残るもの:使い始められる状態のソフト
含まないこと:過去のデータの入力

「金額や数字を書かないでください」と条件に入れておくと、根拠のない日数や効果の数字が混ざるのを防げます。

仕上がりの見本

次の文は、上の依頼文で期待する仕上がりの見本です。

初期設定費(60,000円)
お客様の事務所のパソコンにソフトを入れ、会社名や税率などの基本設定を行います。作業が終わると、すぐに使い始められる状態のソフトをお渡しします。なお、過去のデータの入力は、この項目に含まれません。

作業、手元に残るもの、含まないことが、この順に並んでいます。お客様は、60,000円で何をしてもらえて、何が含まれないのかを、一度読めば把握できます。

AIで作った説明文を確かめる4つの点

AIで作った説明文は、次の点を確かめてから、見積書に添えます。

  • 数字: 依頼文に書いていない金額や日数が入っていないか。
  • 含まないこと: 表に書いた内容が、最後の文に入っているか。言い換えで範囲が広がっていないか。
  • 約束の言葉: 「必ず」「すぐに」のような、実際には約束できない言葉が増えていないか。
  • 専門用語: お客様が聞き返しそうな語に、言い換えがついているか。

修正するときは、「含まないことを、もっと目立つ位置に書いてください」のように、修正したい点を一つに絞って依頼します。複数の点をまとめて依頼すると、修正されていない箇所が見つけにくくなります。

説明できない項目は、見積書に戻す

依頼文に入れる材料が書けない項目があります。たとえば、「雑費」「その他調整費」のように、行う作業も、手元に残るものも決まっていない項目です。

こうした項目は、AIで説明文を作っても、もっともらしい文章にしかなりません。説明文を作る前に、見積書へ戻って、項目を作業ごとに分けるか、金額の根拠を決めます。説明文を作る作業は、見積書の項目に不足がないかを確かめる機会にもなります。

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